大福寺のすぐ脇を流れる八反田川、稲作の青重な水源として人々に大切にされてきました。

そして、こんな伝説が生まれたのです。

この川にはたくさん鯉が住んでいました。しかし、ここ大福寺に安置される観音様のご威光で、鯉はここから先には登ることなく、里に帰る「鯉返り観音」と親しまれ、恋が叶う観音様として人々から篤い信仰を集めたのです。

また、この寺には、七福神や六地蔵をはじめ、多くの神仏像があり、観る人を楽しませてくれます。

中でも、この青い仏像は、たいへん変わった姿をしています。足でごうさんぜ踏みつけているのは、インドの神、シヴァ神とその妻。降三世明王と考えられます。しかし、頭につけている獅子頭は愛染明王のものです。青い姿や手に持った剣、連れている童子からは、不動明王とも思われるのです。

このように一体の仏像で、不動.降三世.愛染の三明王を表しているのは、大変珍しいい仏像と言えるのではないでしょうか。

それでは、大福寺の御詠歌を聞いてみましょう。

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